犬は雑食なのでいろいろな種類の肉が使われる

黒い仔犬4匹

 

犬はタイリクオオカミ種から進化したといわれています。そのオオカミは肉食で、野生の犬も肉食ですが、現在私たちが飼っている犬は雑食です。

 

人間に飼われるようになった犬は穀物や野菜なども食べるようになりました。ひと昔前までは犬のエサというと人間の残りご飯でしたね。

 

人間との長い共存生活の中で雑食になった犬ですが、やはり犬にとって一番大切な栄養素は動物性たんぱく質、つまり肉です。

 

犬は穀物も野菜も食べるけど、栄養として一番摂らなければいけないのが肉なんですね。

 

今販売されているドッグフードにはいろいろな種類の肉が使われています。ここでは、肉の栄養素とどのような犬に向いているかなどを説明します。

 

牛肉の主な栄養素とこんな犬向き

 

●丈夫な体づくりに必須。活力を養いスタミナ増強

 

牧場の牛牛肉にはたんぱく質が多く含まれていて骨や筋肉、血液などの主成分になります。丈夫な体づくりに必須で、特に成長期にはしっかりと摂取するといい食べ物です。

 

ビタミンB群が多いのも特徴です。ビタミンB2は成長の促進、動脈硬化や老化防止の働きがあります。

 

また、吸収率の高い鉄分(ヘム鉄)が豊富で貧血や疲労回復に効果的。コリンという成分が動脈硬化を防ぎ、糖尿病の予防にも役立ちます。

 

主な栄養素 たんぱく質・脂質・ビタミンB2・ビタミンB6・ナイアシン・コリン・鉄・亜鉛・カリウム
主な効果 成長の促進、貧血を改善、コレステロール除去
こんな時期の犬向き 成長期

 

鹿肉の主な栄養素とこんな犬向き

 

●高タンパク低カロリーでシニア犬にも。アレルギー緩和に役立つビタミンB6も豊富

 

エゾジカの雄

鹿肉は赤みのある肉で、鶏ささみに匹敵するほど高タンパク低脂肪でシニア犬にぴったりな食べ物です。

 

カロリーも100gあたり110kcalと低く、またビタミンB6やナイアシン、カリウム、亜鉛が豊富に含まれています。

 

ビタミンB6は歯や皮膚、粘膜の健康維持に役立ち、アレルギーを緩和する効果もあります。

 

ナイアシンはビタミンB群のひとつで、血行を促進する効果のほか、脳神経を正常に働かせる効果もあります。

 

主な栄養素 たんぱく質・ビタミンB2・ビタミンB 6・ナイアシン・カリウム・鉄・亜鉛
主な効果 皮膚や粘膜の健康維持、味覚を正常に保つ、アレルギー緩和
こんな時期の犬向き シニア犬

 

鶏肉の主な栄養素とこんな犬向き

 

●必須アミノ酸のバランスが良く、消化吸収に優れた肉

 

鶏

鶏肉は脂肪が少ない上に柔らかので、消化吸収しやすいのが特徴です。また、たんぱく質には必須アミノ酸がバランスよく含まれ、筋肉の強化に効果的。

 

ミネラルのひとつのセレンは老化や病気から体を守る効果やガンを抑制する効果もあります。

 

オレイン酸も含まれており、悪玉コレステロールを減らし善玉コレステロールを増やすので、動脈硬化予防にも役立ちます。

 

また鶏肉は皮を取り除いて使えば、脂質やコレステロールを控えられ、ダイエットにも向いています。

 

主な栄養素 たんぱく質・ビタミンA ・セレン・オレイン酸・アミノ酸
主な効果 免疫力アップ、動脈硬化対策、筋肉の強化、肥満防止
こんな時期の犬向き ダイエット中の犬

 

馬肉の主な栄養素とこんな犬向き

●エネルギー源であるグリコーゲンが豊富。疲労回復や高血圧予防も

 

馬

鹿肉と同じく栄養素が高く、低脂肪な肉です。

 

エネルギー源として大切な役割を持つグリコーゲンが含まれています。馬肉のたんぱく質にはペプチドが含まれていて、疲労回復、筋肉の修復・増強、免疫力アップなどさまざまな効果が。

 

他にも、健康に欠かせない必須脂肪酸であるリノール酸、オレイン酸などもバランスよく豊富に含まれています。

 

少量で十分なたんぱく質が補えるので、食欲の落ちたシニア犬にもおすすめです。

 

主な栄養素 たんぱく質・グリコーゲン・ペプチド・リノール酸・カルシウム
主な効果 血糖値を調節、骨粗しょう症予防、集中力アップ
こんな時期の犬向き シニア犬

 

羊肉の主な栄養素とこんな犬向き

 

●代謝を上げて体を温め、ダイエットにも効果的

 

ひつじ

羊肉は良質なたんぱく質を主成分とし、脂質が少なめで消化しやすいのが特徴です。

 

抗酸化物質であるカルノシンはアミノ酸の一種で運動能力を向上させる効果があり、さらに脂肪燃焼に有効に働きかけるのでダイエットにも向いています。

 

羊肉には体をあたためる効果もあるので、老犬の体が冷たく感じられる時や、腹痛・下痢に効果があります。

 

主な栄養素 たんぱく質・カルノシン・ビタミンD・鉄・ビタミンB群
主な効果 血管の健康維持、冷え性の改善、整腸、滋養強壮
こんな時期の犬向き ダイエット中の犬、シニア犬

 

豚肉の主な栄養素とこんな犬向き

 

●豊富なビタミンB1が代謝を助け、疲労を回復

 

豚

豚肉はビタミンB群が多いのが特徴ですが、特にビタミンB1を多く含んでいます。

 

ビタミンB1 は疲労回復ビタミンとも呼ばれ、疲れのもととなる乳酸が体内に蓄積するのを防ぎます。

 

コラーゲンも豊富で、カルシウムの吸収を促進し、丈夫な骨を作るのに役立ちます。必須アミノ酸も含まれており、セロトニンは精神安定に必要な物質です。

 

主な栄養素 たんぱく質・ビタミンB1・ビタミンB2・コリン・オレイン酸
主な効果 精神安定作用、脳機能維持、動脈硬化予防、血行促進
こんな時期の犬向き 成長期

 

このような肉が原材料として使われていますが、低価格のドッグフードにももちろん肉は使われています。ただ「粉」を使っていることが多いですし、栄養面においても優れているとはいえません。

 

成長期やシニア犬に限らず、どのワンちゃんにも栄養価の高いドッグフードを食べさせてあげたいですね。