ワンちゃんに与えてはいけない食べ物は

食事をするわんちゃん

 

ワンちゃんが一日の中で最も楽しみにしている食事。手軽さや栄養面を考えてドッグフードを与えている飼い主さんが多いと思います。

 

普段はフードだけだけど、誕生日やご褒美としてフードの上にトッピングまたは手作り食にすることもあるのではないでしょうか。

 

当たり前ですがドッグフードはワンちゃんに必要な栄養素がギュッと詰め込まれています。本来なら毎日それで成長、健康を維持できるので他の物を与えなくていいのですが、たまにはかわいいワンちゃんに何か特別なご飯をあげたくなりますよね。

 

でも人間の食べ物でワンちゃんには危険なものがいくつかあります。

 

それらは最悪の場合死に至ることも。また下痢や嘔吐などワンちゃんがつらい思いをしてしまうかもしれません。

 

あげるつもりはなくてもワンちゃんが勝手に食べてしまうことも考えられます。食べ物の管理はしっかりと行いましょう。

 

危険度高!犬の命を脅かす食べ物は

タマネギ(ネギ類)
タマネギ

 

「アリルプロピルジスルフィド」という物質が赤血球を壊し貧血症状を起こします。症状は摂取後1日〜5日にかけて現れることが多いです。

 

赤血球の働きは体中の組織に酸素を送り届け、代わりに不要物を受け取ることです。その働きが壊れると食欲不振、血尿、呼吸困難などの症状が現れます。

 

タマネギ中毒の症状
  • 貧血
  • 食欲不振
  • 胃腸障害
  • 元気がない
  • 血尿
  • 症状が進行すると呼吸困難
  • ひどいときは死に至る

 

チョコレート
チョコレート

 

「テオブロミン」という物質に毒性があります。チョコレートの種類や摂取した量によって症状は異なります。

 

症状が出るのが早いのが特長で、主に摂取後1〜2時間、通常6〜12時間以内となっています。

 

デオブロミンはカカオに含まれておりチョコレートやココアの苦み成分として知られています。

 

チョコレートでもミルクよりビターのほうがカカオ含有量が多いので中毒症状が出やすいとされています。

 

チョコレート中毒の症状
  • 嘔吐
  • 下痢、脱水
  • 尿失禁
  • 発熱
  • 症状が進行すると硬直、痙攣、死亡する可能性もある

 

キシリトール
キシリトールガム

 

ガムなどに含まれている成分ですが、体に吸収されると低血糖症を引き起こします。これも摂取後30〜60分以内と速やかに症状が現れます。

 

犬がガムを摂取することは考えにくいですが、犬用のガムにも含まれている場合がありますのでよく注意して選びましょう。また人間の歯磨き粉によく含まれているので、ワンちゃんを歯磨きするときは犬用の歯磨き粉か水でします。

 

キシリトール中毒の症状
  • 嘔吐
  • よだれを流す
  • 歩行困難
  • 症状が進行すると急性肝不全の危険も

 

危険度中!犬の健康を害する食べ物は

 

アボカド
アボカド

 

アボカドに含まれる「ペルシン」という物質が中毒を引き起こします。

 

果肉だけでなく、皮や種にも含まれているのでワンちゃんがうっかり食べてしまわないように注意が必要です。

 

アボカドによって含有量が違うため、どのくらいの摂取で中毒症状が出るかはっきりわかっていません。

 

アボカド中毒の症状
  • 下痢
  • 嘔吐
  • 脱水症状
  • 呼吸困難

 

ぶどう(レーズン)
ぶどう

 

ブドウに含まれるどの成分によって中毒症状を引き起こすのかまだわかっていません。

 

レーズンの場合、少量でも中毒になりかねません。レースンは菓子パンなどに入っていることが多いので、ワンちゃんが食べてしまわないように注意しましょう。

 

ぶどう・レーズン中毒の症状
  • 摂取後24時間以内
  • 嘔吐
  • 下痢
  • 食欲不振
  • 急性腎不全を引き起こす可能性

 

アルコール
ジョッキに注がれるビール

 

お酒を舐めると犬も酔っ払います。フラフラになる、目が充血する、ハイテンションになる、寝るなどし、昏睡状態になることもあります。

 

アルコールは犬にとって不要なものなので与えてはいけません。こぼれたお酒を舐めるだけでも危険です。酔った姿がかわいいからと放っておくと取り返しのつかないことになるかもしれません。

 

アルコールの中毒症状
  • 嘔吐
  • 下痢
  • 中枢神経系の抑制
  • 意識障害、昏睡

 

危険度低!できるだけ犬に与えたくない食べ物は

 

とうもろこし・ナッツ・こんにゃくなど
とうもろこし

 

食品そのものに毒はありませんが、消化の良くない食べ物は与えないほうがいいでしょう。

 

どうしてもあげる場合は細く刻むなどの工夫が必要です。

 

中毒症状
  • 消化不良
  • 下痢

 

貝類
貝類

 

生の貝の内臓にはビタミンB1を破壊する酵素が含まれているので、過剰に摂取するとふらつくなど神経障害が出る場合もあります。

 

重症化すると痙攣や昏睡も考えられます。

 

また火を通した貝でも消化不良を起こしやすい食べ物です。犬に貝類を与える必要はあまりありません。

 

貝類の中毒症状
  • 生の場合 ふらつく、重症化すると痙攣、昏睡
  • 火を通した場合 消化不良、下痢

 

生卵
生卵

 

生卵の白身はアビシンと呼ばれるタンパク質が含まれています。

 

アビシンはビタミンHやビタミンB7などの吸収を阻害し、長期間摂取すると毛が抜ける、免疫力が低下、下痢などの症状が出ます。

 

ゆでたまごなど火を通したものはアビシンは失われるので安全です。ゆで卵は栄養価も高くワンちゃんに適した食べ物です。

 

生卵の中毒症状
  • 脱毛
  • 下痢
  • 免疫力の低下

 

犬がキャットフードを食べたらどうなるの?

犬と猫

 

ワンちゃんが同居猫のキャットフードを食べるととても美味しそうに食べます。

 

キャットフードは外側にうまみ成分をコーティングした商品が多いので、ワンちゃんも喜んで食べるのです。

 

でも犬と猫は身体のつくりが違うため、必要な栄養素も当然違ってきます。

 

ワンちゃんがキャットフードを食べ続けると、健康を維持する栄養素が過多になったり不足したりします。また味付けが濃いので塩分の取りすぎ、高血圧など生活習慣病になるおそれがあります。

 

ドッグフードはワンちゃんの健康維持に必要な栄養素がすべて入っています。ワンちゃんにはドッグフードを与えましょう。

 

キャットフードを食べ続けると
  • 栄養過多、栄養不足になる
  • 嗜好性が強いので、ドッグフードを食べなくなる可能性がある
  • カロリーが高いので太る

 

危険な食べ物を食べてしまった時の対処法

気をつけているつもりでもうっかりしていてワンちゃんが食べてしまうことがあるかもしれません。

 

少量ならしばらく様子を見ます。普段とかわりなく元気にすごしていれば問題ありません。

 

たくさん食べてしまったり、嘔吐や下痢が収まらない、ふらつきなど明らかにいつもと違う場合は取り返しのつかないことにならないためにも、すぐに動物病院へ行きます。

 

その時、食べた日時、量などをメモしておくと獣医さんに聞かれても慌てず落ち着いて返答できます。

 

また時間帯や曜日によってはかかりつけの動物病院が開いていない場合があります。夜間でも対応してくれる動物病院や24時間電話で相談できるところもありますので、あらかじめチェックしておくと慌てなくてすみます。

 

食べてしまったときの対処法
  • 少量なら様子を見て元気なら問題なし
  • 明らかに普段と違う様子の時はすぐに動物病院へ
  • 食べた日時や量をメモする
  • 夜間対応の動物病院や24時間電話で相談できるところを調べておく

 

玉ねぎ、チョコレートが犬に危険なのはよく知られていますが、それ以外にも危険な食べ物はあります。ワンちゃんは基本的に食べることが大好きなので危険なものもたくさん食べてしまいます。

 

飼い主さんがきっちり責任をもって食材を管理し、ワンちゃんにつらい思いをさせないようにしたいですね。